ひげ剃り

月に1度ぐらい散髪に行く。ほとんど、まったく生えない頭頂部だが、眉毛だけやたらのびる。多毛客に比べて私のような少毛客は理容師さんの手間はかからない。はさみでちょこちょこっと時間は半分のはず。しかし料金は一律、どの店も例外はない。飲み会でアルコールをがぶがぶ注文する人も、初めからウーロン茶の下戸も平等ワリカンと同じく不当である。先月はA駅の近くの理容室に行った。中年の新人さんにあたった。帰路、顔をなぜると、ありゃー、ヒゲがざらざら剃り残しがいっぱい。朝の電気カミソリより悪い。不快、あの店、行くんじゃなかった。今月は急きょB駅近くの店へ。この店では、前に「眉毛をカットしてください」と頼んだら、バリカンで全体をぞりぞりっとやられた。結果オーライだが雑な感じがした。今回も店を出て顔をなぜると、ありゃー、ヒゲがざらざら剃り残しいっぱい、不快。

C駅近く、といっても5分ほど歩くがよく行く店。奥の椅子で、聴覚障害者、耳の不自由な男性技術者がいる。不勉強でろう、ろうあ、よくわからない。この方の椅子に座ると、横の男性に、「刈り上げは普通に、眉毛を切ってください」と注文する。それを手話通訳する。結果は、剃り残しなし、こちらの希望が抜けたことがない。

そこで、思うのだが、コミュニケーションスキルってなに?である。ワールドカップ、西野監督がひきいた日本チームを出すまでもなく、組織プレーの基本である。地元サークル、小規模事業所、大会社を問わず、仕事がうまくいかない、やってて疲れるのはすべてコミュニケーション不足である。ほとんどが聞く、読む、話すができる健常者集団でありながら。聴覚障害者が働くC駅近くの理容室。客の声に耳をすまし、それを全的に伝達し、客の満足を実現しようする心がある。これから成功する会社はこれだな、と思った。

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