句題:束の間(瞬間)
手間かけたメイク落としの速いこと / ゴキブリと睨み合いする素手じゃ負け
時事句
俺だ俺騙す声音は子のヘルプ / 宅配にドアを開けるも身構える
この4年間はピンチヒッターなら歓迎、義務的「ねばならない」お役目は逃げるのが私のスタンス。池波正太郎「剣客商売の秋山小兵衛」や藤沢周平「三屋清左衛門残実録」を気取る。代役は気が楽だ。外に優先したい都合があれば「急に外せない用事ができまして」とかなんとか御免ができる。春の嵐、3月からシフト表に組み込まれた。頼まれた「しゃーないな」渋々ながら顔の半分は笑っている。地域の外国人に対して日本語教師のボランティア。週1が義務になった。断続的に続いている語学関係なので好きな分野。2月28日(火)午後、学習者は中国人、台湾人、香港人、インドネシア人計10名。名前を覚えるのが苦手、おまけにマスクでお互い顔面を記憶しにくい。カードスタンドに名札を書いてもらう。香港、台湾、中国本土の帰属とプライド、うっかり神経逆なで失言をしないように気をつけよう。
壇上で白板を背にすると名札が見えない。動きながらの「机間指導」はビジネススクールでベトナム人留学生に教えて以来。2時間で、のどが枯れそうになった。なるほど非日常体験である。これから何が起こるか刺激が楽しみ。中学同窓HPを新設、コミュニティ盛り上げのICT、デジタルネットワークが加速、CCメール(ニュースレター、メルマガ)、SNSコメント、川柳の句評などは夢中の趣味だが、相手や人々の役に立っているのか、自己陶酔あるいはよかぶい老害なのか確信が持てない。自分がやぞろし(うるさい)の元になっているのでは、の不安。教師役は「外国人の日本語を覚えたい」という明確なニーズに応える。教室の支配者であり、技能実習生や子育て主婦などに対してお役にたっている安心実感はある。
備忘録
写真、2月25日(土)日本語スピーチ大会に同じ教室のアメリカ人が登壇した。日本人の奥様も一緒に写真を撮った。数年前イスラム教バングラディシュ青年のスピーチを指導した。外国人の目に映る日本の生活スタイル。海外経験のない私には目を開かれる宝。聞いた話だが技能実習生は月10万円を稼ぎ、雑魚寝アパートで7万円の生活、3万円を親元に送金する。いつも授業に遅れる二人は仕事が終わって駆け付ける。1台のスマホを二人で見る。教科書は高いので貸し出し用が揃えてあり「先生、教科書を貸して下さい」というリクエストに応える。「親元への仕送り」また先日の会議ではシニアが「身を持する」、私の懐旧である。
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