5月2日(水)パワーポイントの作成過程を見たいという地元のシニアお二人のリクエストで出前レッスンとなった。場所はイオンスタイルの1階フロア、珈琲一杯100円で広々としたスペース、4人掛けテーブルで居すわり自由がありがたい。画像や文字の装飾、アニメーションなどはにぎやかし、パワポで大事なのは、論理だて、実践したコンテンツだと説明した。賢明なお二人は理解され、いいディスカッションができた。この20年ほど、数限りないパワーポイントを作ってきた。困ったことに会社や役所の中にはパワーポイントなしに40分の講演ができないエグゼクティブが多い。スタッフが作った使いまわしで、肉声(自力)弱ければ受けるはずがない。
松下幸之助氏はパナソニック社の創業60年の経営方針発表会で、演壇の横に出て、両手Vの字に掲げ、おもむろに膝をすべらせ、深々と3回御礼をした。1万人の社員は万雷の拍手で応えた。アップル社のスティーブジョブズは幕張メッセの基調講演で箇条書き数行、商品写真が数点だけのシンプル画面を映し、ステージを左右に動きながらプレゼン、6000人の聴衆を魅了した。中身があればパワポなどどうでもいい、とその場にいた私は2つの場面を懐かしくふりかえる。朴訥と熱心と見識と、3点あれば話し方の巧拙は関係ないが、いずれも備えない私は発表者を辞退する。我々は普通人だ、情報化時代、短時間で正確な濃い情報を効率よく伝えるために、設営者も聴衆も求めるのがパワポによるプレゼン、その事前作成である。比較できない別次元だが、綾小路きみまろ氏はセンス一本で大観衆を引きつけて離さない。
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