痴漢

都営三田線(地下鉄)のロングシートは7人掛け、座った全員がスマホをとり出して「板こすり」はめずらくない。いまは都心の、いや地方の電車も、駅のホームも老若男女が、板こすり板こすり。異様というか普通というか。私は右ポケットに伸縮ストラップ付をしのばせ、車内で取り出すのが日常動作。ポケットごそごそが、ある日、右席さんの太もも側に触れたらしい。「さわらないでよっ」「・・・ちかん」と罵声をあびせられた。びっくりして横目で察するに「もはや痴漢の被害者になりそうでない年かっこうの女性である」当方も「すでに痴漢の加害者になりそうでない年かっこうの男性である」

満員電車では身体が触れるなといっても無理だ。この場合、私は席をずらしてスマホをとり出すべきと反省した。スマホ依存、PC依存、身内の電話番号も覚えない劣化(病気)。それにして、とつぜん切れる高齢者、男も女も、ではなかろうか。嫁にうとまれる、成人した孫に冷たくされる。デジタル機器にはついていけない。落ちる体力、増えるしわ、バカにされているというひがみ、落ちないプライド。あれこれ重なってバクハツになる。男同士なら逆切れの高齢者が相手の胸ぐらをつかんで「降りろ」のつかみ合いを始める。私は顔も見ずに降りた。

写真は、京都地下鉄で、席の区切りがもり上がって、古都の余裕。今週のスケジュール、4月3日(講師説明会&シラバス打ち合わせ)、4月4日(青春切符で房総半島大まわり)、4月5日(中野サンプラザ、入学式陪席)→ベトナム語レッスン(大手町カフェ)、4月7日(日本語ボランティア)、4月8日(放送大学入学者の集い、文教学習センター、卒業目標10年後)→山鹿素行を学ぶ会→御年82歳の工業デザイナーを囲む4人会(いずれも銀座)、、、パソコンの漬物(朝から晩まで)でないだけ、ましなリアル対面の時間。老人の夢中は偏って誤解を招く。KYは若者だけではない。


0コメント

  • 1000 / 1000