句題:ウクライナ
反撃は侵攻よりも意気高く / 文化力いずれ武力を蹴散らすぞ
句題:テレビ
録画増え観る時間なく日は過ぎて / うるさくてテレビ画面は音無しに
句題:オンライン
背景は見られたくない見てほしい / 顔疲れ早や退出の時はかる
50数年前の大学紛争や全共闘運動の退潮と破滅の一色回顧、テレビ新聞の特集や新刊本には一応目を通すが「違うね」がつぶやきである。当時の大学内部の実態を映していない。原理研究会や民族派もいた。民青は有力な勢力でありベ平連は独自の立ち位置。全共闘以外は無視されている。正常化運動があったら正常化した。ウクライナ危機と平和を考える4回シリーズのディスカッションに3回参加。政治学の教授やウクライナから避難してきた母子、ロシア人学生も出席し企画の労力を感じた。事後にファシリテーターから議事録が送られてくる。私の発言も正確に再現されていた。障がい者と戦争、憲法と唯一の被爆国、戦後の平和教育で信じるところを。軸足があり際立っていると思うのは自己満足だが基本論だ。
自衛隊経験のある作家の浅田次郎氏がラジオ深夜便で語る。東大の安田講堂に立てこもっていた学生の生活は親の仕送りで成り立っていた。彼らの叫ぶ革命は信用できなかった。ラジオ録音が残っていないので正確に写せないがそんな趣旨で一面の説得力がある。囲われたキャンパス内の観念の遊びである。生活費稼ぎで四苦八苦の学生もいた。母は税金が上がるという貧農の父親の方針で進学させてもらえなかった。高等女学校に通う尋常小の同級生を悔しい思いで眺めたそうである。その恨みつらみはなんども口にしたし備忘メモにも残した。
私は煩悶の末に中都市の大学に入り弟はあっさりと同じ大学へ、それから20数年して身内B、Cはゲーム感覚で大都市の同じ大学へ。母の怨念は晴らされたか。前半生を決定づけた母校はありがたや。が今は兄弟や身内で大学名はアンタッチャブル。懐旧はほろ苦く甘くない。個人の思想信条、価値判断の軸足になるのが痛切の生活感、父母の背中である。歴史や社会に絶対はなく耳に痛い異論にも「そんな考えもあるよね」「あなたがそう云う背景はわかるよ」でいこう。仲間内で同調し外を全否定するネット右翼やネット左翼には我関せず。
備忘録
図書館から借りてきた本を並べてつまみ食い。珍しく一気読みした本もあり今日返却した。「きれい事じゃないんだ、聖書の言葉は」はまだ途中だが面白そうだ。常識をくつがえせ。11月7日(月)昼間、銀座で8人の集い。願わくは帰宅後にコロナ感染者が出ないように全員に「参加してよかった、また出よう」と思ってもらえるように。欠席4人の事情心情、もう関わりたくない人もいるだろうか。水は低きに流れる。自由人は居心地のよい所に集まる。
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