BS民放でアインシュタインの1時間番組があったので録画しておいたのを観た。内容充実、デジタル放送になって、NHK 、民放を問わず好番組がめじろ押し。選んで録画すれば知的退屈をしない。どの年度比較かわからないが、街の本屋さんの3割が店を閉めるとか。amazonにやられたというより、知識源としての本離れが加速。じっくり読書の文字を追う楽しみ、その居場所がなくなる。それはさて、アインシュタインはアメリカの原爆開発を主導する。結果、広島、長崎の数十万人が先端兵器の犠牲になった。戦後アメリカにわたった湯川秀樹をアインシュタインが訪ねて来ていきなり「泣いて詫びた」とそうだ。その場にいた湯川スミ夫人の証言映像がある。番組は、ディレクターの丁寧な素材集めと編集で感じ入った。いま核兵器、原発は世界人類の業である。出演の益川敏英さんによれば、人間ではないほどの超天才、アインシュタインと凡人以下の吉永に共通点がある。枠にはまるのがきらい。権威にはむかい仲間内で疎んじられる(という自己満悦)。科学の進歩、発明、便利さは人間を幸福するかの根本の問いは、情報過剰、ICTコミュニケーション、時代の問いである。アインシュタインの涙はよそ事ではない。
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