青信号 時間のばして 年寄りに 偏人
いつものように図書館へ向かっていたら右脇にまだ赤なのにわたり始めた女性がいる。下を向いてとぼとぼと。超遅いのであえてのフライングである。青信号の間に向こう岸へ着くように見えなかった。気になったが通り過ぎた。関わり合いがなんだかメンドウに感じた。三分の一ぐらい進んだところで青点滅になった。反対側から来た男性が女性に寄り添った。
男性は女性になにか声をかけている。左手を上げて車に「止まってくだい」と合図を送る。下手すればはね飛ばされる危険地帯。女性は白線の上ではなく対角線に進行した。既に赤になって止まっていた車がどっと走り出すのだが、上り下りの先頭車両は二人を見つけて停止見守っている。ようやくわたり終えたが女性のその後を見失った。図書館に着くまで、とっさの場面でとっさのリアクションに、その人の性格、本音、深層心理が出るなあと思った。
オレはもとからセイカクわるいよネ、で反省したが内心は複雑だった。頼んでもいないのに介助された女性の内心はわからない。片方の手足不自由、杖つき歩行に加えて認知症もあっただろう。提案だが、青信号の所定時間(34秒)に渡れない人はボタンを押して3倍にのばすとかカスタマイズできないだろうか。センサーとAIの力で道路上に取り残された人を感知したら、赤信号のまま車を停止し、わたりきるのを待つシステムはできないだろうか。
オリンピックのモットー(標語)は、より速く(ラテン語でCitius)より高く(Altius)より強く(Fortius)、でTOKYO 2020は「多様性と調和」を追加。より遅く、より低く、より弱くのラテン語はなんていうのかね。私は冷たい傍観者であるがその場のレポーターとしてこのブログ記事を投稿する。車番にはモザイクをかけたが人物お二人のお顔は特定されないとして掲載する。より速くってそんなに素晴らしいことですか。真の寄り添うはいずこに。オリンピックで日本選手の金メダル物語はマスコミに満載。身辺の深い感動あの男性の活躍は。
くも膜下出血で半身不随、外出には介護が必要な友人Aは、くるしい夜の孤独感に悩むうち川柳に生きがいを見つけた。「吉永さんの活動の範囲は広いですね。HPからそう思いました。ただ、吉永さん、私はあまり動くことができず、貴方のHPを真剣に読めば読むほどつらいので、読み流し程度の読み方です。すみません。ご容赦下さい。」と率直に。友人Bは「HPを見ますといろいろ新しい記事があり楽しく読んでいます。」とエールを。どちらの感想もありがたい。「周りに病気、老い、死、崩壊がリアルに感じられるようになり、」には大幅な省略があると拝察するのみ。友人が読むほどつらいブログの存在意義はありや。
備忘録
本日はお休みです。
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