団子より 花よりも先 缶ビール 偏人
前号の川柳の解説がややくどかったので、大幅にカット、シンプルにした。「あの表現はちょっとまずいんじゃないかな」と気になるとバスの中、図書館どこでも修正できる。紙媒体、印刷文字の固定と違う自由無碍。句会に初めて川柳を投句したのは4年前、2017年11月24日、過去メッセージの検索が得意なGメールで再読した。気持ち初々しく懐かしい。禿(ハゲ)を自虐的(これ下品)に、認知症を明るく(よい)詠む。
月1の放送大学オンライン(情報クラス)。いまやメジャーになったプログラム(Pythonパイソン)デモ、インド人もびっくり独自の暗算法、微分積分、将棋AI分析ソフト自作etc、年齢差のある級友たちの得手や好きが披露される。うーん、関心はあるが手が出ない。が、年寄りだからといって排除されない。後ろからとぼとぼ歩いていこう。
いつか理系のクラスメートに「川柳の作り方」紹介はどうだろうか。以下はその要点。既に学級ホームページ(Jimdo製)には数首を載せていただいている。テレビや新聞を見ながらあるいは日常の会話で、五か七か五の単語を集める、記憶する、メモする。集める時点ではバラバラである。時事句にするのは時の話題に関連した言葉。「弾む」「にっこり」など課題には、そのままを使わないほうがよいとされる(私の句会の場合)。
穿(うが)ち、その人らしい「発見気づき」は川柳の命だと思う。穿ちに合わせて雑多な言葉を五・七・五に並べる。流れに意味を持たせる。季語が要らない。自由な川柳の分野は人間模様である。「クスッと笑える」要素があるかどうか。「けり」「かな」「や」がないから鑑賞力もいらない。身内Aが「それなに」と無反応なら句会に出してもダメ。自分が体験したこと実景でなく、想像の人間模様(心のゆらぎ)でも笑えたらOKだ。
会話調、つぶやき、くだけた云い方、擬音(「見てうふふ」、など)は句を軽やかにする。他句の評価で、皮肉たっぷりおもしろい句と温和なんとなく品(ひん)がある句を迷ったら品のある方を選ぶ。自分に品がないので。工夫は、全部を説明しない。余韻、行間(絵でいえば空白)に味があるかどうか。五・七・五に似かよった意味、重複を避ける。
仕上げに指を折って数える五・七・五。きちんとそろっていれば(定型詩の器)耳に心地よいリズム感。上の句の五は字余りでもよいとされるが、できれば五文字にはめこみたい。句会には漢字だけの句も投句される。ひらがな、カタカナ、漢字かな交じり、は作者の好み。文字を見なくても聞いただけでわかる句ならベスト。下の句を体現止めにすると余韻が残ると聞いて意識する。動詞で終わるとやや説明調になるようだが(ドンマイ)。
俳句と違って歴史的な名句はない。お師匠さん(プロ)が上手とはかぎらず初心者が下手と謙遜しない。序列や階層を破壊。語彙が豊富なほうがいいが、能書きを並べ技巧をこらしたベテランの作品がまるで受けない(評価されない)厳しい(楽しい)世界である。毎日新聞の川柳欄、トップ句に感服する。が、マネてしまうので読み過ぎない、チラ見で抑える。
備忘録
写真は六本木、石神井(しゃくじい)川にて。桜の名所の満開、葉桜の下を歩いた。冒頭の川柳は、花より団子をもじった。コンビニのビニール袋を開きベンチで一人宴会。鳩が寄ってくる。ポテトチップスを投げる。備忘録として4年前の8作。字余りが多いな。その後、雅号を訂正した。意固地 偏人 → 吉永偏人、ふざけすぎはよろしくない。
課題「無駄」:1)バーコード 撫でつけて出て 風吹かれ 2)モノあまり なりたいものよ カネあまり
課題「のりのり」:1)自作Web レス一人でも 舞い上がる 2)席フリー 偶然 美女の横がいい
時事句:1)赤ちゃんが 見上げているのに ままスマホ 2)スマホない 見つかるまでは かお色ない
自由句:1)認知症 先が勝ちねと 妻がいい 2)財布ない 交番届けて 自家にあり
0コメント