老害

いい男 年寄るほどに 味を増す 偏人

前の記事、いい女 年寄るほどに 品(ひん)を増す、と対である。いい女、いい男は美人、イケメンだけではない。だれでも努力次第で「いい男」「いい女」になれる。気高い精神性に生まれつき造作や加齢劣化はリンクしないから。役職、係累、知識とは別次元。皮膚にしわより、頭髪さびしく、腰まがっていても、品(ひん)や味は増すと思う。こざっぱりした身なりやちょっとしたおしゃれ。「いい男」「いい女」を見つけるのは差別ではない。

ブログ記事、できるだけ引用をしないが、正確を期すために森喜朗さんの発言を転載。「皆さんが、邪魔だと言われれば、老害、粗大ごみになったのかもしれないから、そうしたら掃いてもらえればいいんじゃないですか」「老害、老害と言いましたけれども、年寄りが下がれというのはどうもいい言葉じゃないんで、子どもたちに対するいろんな言葉がございますけれども、老人もやっぱりちゃんと日本の国のために、世界のために頑張ってきているわけですから、老人が悪いかのような表現をされることも、きわめて不愉快な話で、」

だれも83歳の森さんを老害と云ってませんよ。それこそひがみです。84歳の川渕三郎さんを後継指名したことからわかるように、本音は年齢を問題にしていないのに、賞賛期待の自虐ポーズが「掃いてもらえば、」。ほんとに掃いたらカンカンに怒り出すはず。78歳のバイデンさんが世界一の激職に新任したことで年寄りポーズが通じなくなった。

年を取ったから物忘れ、年を取ったから足腰衰え、年を取ったからデジタルに弱い、の弁明。生物の道理だが個人差も大きい。私は10代から今に至るまで記憶力が弱く、10代から運動が苦手、10代から字が下手で、10代から暗算ができず、10代から絵を描けない、10代から機械に弱い、10代からデリカシー(気持ちを読む)に欠ける、よかぶる(ええかっこしいの鹿児島弁)etc。加齢のためではない、身に備わった私の短所だ。

老害をいうなら「若害(じゃくがい)」もある。60歳定年は年齢差別(制度的)、意欲、能力、体力の個人差を無視。年齢一律に高齢者を排除し若返ったはずのリストラ企業は再生しなかったどころか、商品を高齢ユーザーに見放された。他を差別する人や組織は、まもなく同じ理由で自分が差別される。活力(精神面)と年齢は関係ない。ただ高齢者は、できるだけ階層の上位、責任者から引いた方がいい(生きもの定めとして)。責任者へのエール、応援席、拍手席を温める。いざという時にリリーフ(最後のご奉公)のために10年一剣を磨く。相談役は身分ではなく現役からの人望、信頼(目に見えない)だと思う。

備忘録

身内C&Dが新車を購入した。写真で見るとよさそうだ。今の車はデジタル機器、オーディオ、価格それなりの衝突防止、満載ではなかろうか。時計が表示しないという身内Aのスマートウォッチ(ウェアラブル端末)、数日うっとおしかったが、やっと取説を読む気になった。スマホとの連動、ペアリング、2つともBluetoothをオンにとわけがわからず、あっこて(さわっての鹿児島弁)いるうちに使えるようになった。画像はアップルの車構想について。具体的に発表されないところが夢をふりまく。デジタルネットワーク革命で、金融、製造、医療、福祉、役所、サービス業etcの境い目がボーダーレスに。PCソフトを苦戦しながらも一つ使えるようになると、気分が3歳ほど若がえる。


朝に祈り夕べに感謝

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