句題:空振り
食減らし体重計でまた増えた / 熱込めたネット投稿だれも見ず
句題:LINE
冷やかしもLINEグループ温かい / 返信を催促LINE俺嫌い
句題:男と女
ホントーは話したい人別の人 / 見られてるそれはお前の気のせいだ
Aコミュニティの新春ランチ会を開いた。長年のまとめ役。11月の喫茶店会議室の例会で、出席者には都心会場の地図を印刷して渡しておいた。体調不良や介護寄り添いなどあって5人の参加が見込まれた。コース料理の宴会でなく、その場でちょっと豪華なランチを取り飲み物プラスで3000円会費、ドタキャンがあってもドンマイだ。12時開宴、初めての会場なので11時半からお店近くの道路に立ち番をした。身体が芯から冷える寒さである。20分ぐらい待って久しぶりのBさんが現れた。御年89歳で養生中ながらのご出席。続けて会話が楽しいケアマネージャーさんがゆっくり歩いて来る。ジョギングが日課のCさんはさっそうと。定刻になってもDさんが現れない。PCメールはやらないが電話番号宛てショートメールで前日も確認した。地図は渡しているし、ゴルフが趣味で時間に正確な方なので心配になった。
電話すると「迷ってます」「地図は?」「持ってきてない」「そこを動ないで下さい。私が行きます。」で12時10分過ぎぐらいに全員がそろった。寒波の中の立ち番は正直つらかった。が「来るのを待つ」「迎えにゆく」は確実に相手のためである。効率に慣れてムダ時間をそぎ落とした生活。特にIT系のメール操作、LINEグループでの投稿、このブログ、知友のためにホームページ開設、あれこれのコメント、他を想う親切なのか自己満足なのか境目があやしい。感情の行き違いテクノストレスが発生する。「待つ」には私心はなく相手に感謝されると思う。「手紙」「手渡し」「手間」「手作業」は指クリックではない。時間がかかる、自己負荷分だけ幸福感は増すように思う。アップルウォッチを付けているBさんは心臓管理、Cさんはランニングの管理。まだ手が出ないが、いつか自分もアップルウォッチ。
備忘録
地方紙の読者投稿欄のほとんどは高齢者の居場所である。どの新聞も年齢を書くのは決まりになっているようで一目瞭然だ。東京新聞も地方紙でその傾向がある。何割かは「孫が可愛や、成長で元気をもらう」内容。祖父母に溺愛される。自分は愛されて育った、その記憶が円満で他を思いやる人格形成になるようだ。私は母方の祖父に目を細められた記憶がある。半面若者世代が新聞を読まずテレビを観ないのはわかるような気がする。幸せの類型化がある。畏友から日本語ボランティアのピンチヒッターを頼まれた。17年のキャリアが有る。彼のメールには装飾がなく頭脳明晰を感じさせる。他への奉仕を自らの喜びとしみかえり賞賛などまったく意識していない。「精神性の高さゆえ」ありがたいご縁である。朝日新聞1月23日、93歳の投書に心打たれた。もはや人生最終章、私は次の世代に何を残せるだろうか。
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